LIVING WITH ONE KNIT, OVERTIME
一着のニットと、時を編む
May 21st,2026
JOURNAL
AS ACTIVE WEAR : Riko Kikawada
ニットポロとテニスをつなぐ、身体の感覚。
June 4th, 2026
ジョン スメドレーの白いニットポロシャツを纏うのは、2006 年生まれのプロ
テニスプレイヤー、黄川田莉子選手。長身とバランスの取れた体格を生かした、
正確なフォームと力強い球筋を持つ、注目の若手プレイヤーです。高校生時代
には全豪オープンジュニア大会へ出場し、現在はグランドスラム出場を目標に
日々トレーニングを重ねています。
ジョン スメドレーとテニスには、かつて深い関わりがありました。1930 年代、
ニットはスポーツウェアとして親しまれ、テニスコートでもニットポロシャツ
が着用されていた記録が残っています。過去のスポーツウェアとしてのニット
と、現代を生きるアスリートの視点。時代を行き来しながら、ニットポロの新
たな可能性を見つめていきます。
ニットウェアは、もともと身体に最も近いところで機能する服でした。伸縮性
と柔軟性を活かし、靴下や肌着などの下着から始まり、スポーツウェアなど、
身体を動かしやすい機能的な衣服として用いられてきた歴史があります。1920
~30 年代には、アウトドアやスポーツの文脈でも親しまれるようになり、ジョ
ン スメドレーもまた、テニスやゴルフ、水泳といったスポーツウェアの製造に
力を注いでいました。
黄川田選手が冒頭で着用する「JILL」は、ジョン スメドレーを代表するニット
ポロシャツ「ISIS」のレディース仕様。その「ISIS」が誕生したのは 1930 年代
のこと。当時のスポーツウェアとしての思想を受け継ぎながら、快適さと美しさ、
機能性を兼ね備えたその佇まいが、いまの時代に息づいています。
ジョン スメドレーの白いニットポロシャツを纏うのは、2006 年生まれのプロテニスプレイヤー、黄川田莉子選手。長身とバランスの取れた体格を生かした、正確なフォームと力強い球筋を持つ、注目の若手プレイヤーです。高校生時代には全豪オープンジュニア大会へ出場し、現在はグランドスラム出場を目標に日々トレーニングを重ねています。
ジョン スメドレーとテニスには、かつて深い関わりがありました。1930 年代、ニットはスポーツウェアとして親しまれ、テニスコートでもニットポロシャツが着用されていた記録が残っています。過去のスポーツウェアとしてのニットと、現代を生きるアスリートの視点。時代を行き来しながら、ニットポロの新たな可能性を見つめていきます。
ニットウェアは、もともと身体に最も近いところで機能する服でした。伸縮性と柔軟性を活かし、靴下や肌着などの下着から始まり、スポーツウェアなど、身体を動かしやすい機能的な衣服として用いられてきた歴史があります。1920~30 年代には、アウトドアやスポーツの文脈でも親しまれるようになり、ジョン スメドレーもまた、テニスやゴルフ、水泳といったスポーツウェアの製造に力を注いでいました。
黄川田選手が冒頭で着用する「JILL」は、ジョン スメドレーを代表するニットポロシャツ「ISIS」のレディース仕様。その「ISIS」が誕生したのは 1930 年代のこと。当時のスポーツウェアとしての思想を受け継ぎながら、快適さと美しさ、機能性を兼ね備えたその佇まいが、いまの時代に息づいています。
今やニットは日常着として浸透していますが、元来は身体の動きに寄り添う、理に
かなった服だったということ。その原点に立ち返るように、身体の動かし方に意識
を向けて日々テニスに向き合う黄川田選手の視点に注目します。
黄川田選手がテニスに出会ったのは、小学 1 年生のとき。近所のテニススクールに
体験で行ったことが、純粋に楽しかったと振り返ります。
「最初は遊び感覚でしたが、もっとテニスをしたいという気持ちが大きくなって。小
学 4 年生の頃、コーチの勧めで選手育成用のコースの審査を受けました。そのとき
に「グランドスラムに出ることが目標です!」と大きなことを言ってしまったのを
覚えています」
そこからは、テニス中心の生活が始まりました。中学までは学校終わりに夜まで練習
を重ね、高校は通信制を選びテニス漬けの日々の中、在学中の高校 3 年生でプロに転
向。高校 2 年生で初めて出場した全豪オープンジュニア大会で見た世界に刺激を受け、
次なる舞台、グランドスラム出場を本気で見据えています。
「テニスは、ほとんどメンタルのスポーツだと思います。全豪オープンジュニアに出
たとき、緊張で球がいつもより速く感じてしまって、思うようなプレーができなかっ
た。どんな場面でも集中できる、自分のゾーンのような感覚を研ぎ澄ますことが大事
なのだと痛感しました」
どれほど高い技術を持つ選手であっても、気持ちが乱れれば、身体は思うように動か
ない。アスリートにとって、フィジカルを支えるメンタルは欠かせない要素です。
今やニットは日常着として浸透していますが、元来は身体の動きに寄り添う、理にかなった服だったということ。その原点に立ち返るように、身体の動かし方に意識を向けて日々テニスに向き合う黄川田選手の視点に注目します。
黄川田選手がテニスに出会ったのは、小学 1 年生のとき。近所のテニススクールに体験で行ったことが、純粋に楽しかったと振り返ります。
「最初は遊び感覚でしたが、もっとテニスをしたいという気持ちが大きくなって。小学 4 年生の頃、コーチの勧めで選手育成用のコースの審査を受けました。そのときに「グランドスラムに出ることが目標です!」と大きなことを言ってしまったのを覚えています」
そこからは、テニス中心の生活が始まりました。中学までは学校終わりに夜まで練習を重ね、高校は通信制を選びテニス漬けの日々の中、在学中の高校 3 年生でプロに転向。高校 2 年生で初めて出場した全豪オープンジュニア大会で見た世界に刺激を受け、 次なる舞台、グランドスラム出場を本気で見据えています。
「テニスは、ほとんどメンタルのスポーツだと思います。全豪オープンジュニアに出たとき、緊張で球がいつもより速く感じてしまって、思うようなプレーができなかった。どんな場面でも集中できる、自分のゾーンのような感覚を研ぎ澄ますことが大事なのだと痛感しました」
どれほど高い技術を持つ選手であっても、気持ちが乱れれば、身体は思うように動かない。アスリートにとって、フィジカルを支えるメンタルは欠かせない要素です。
「コーチによく指導されるのは、身体の使い方と正しいフォーム。フォームの改善
だけに 1 年をかけたこともありました。それくらい、身体をどう使うかは大事なん
だと実感しています」
黄川田選手がテニスウェアに求めるのも、同じ視点です。肌に触れたときにさらっと
していて、プレーの邪魔にならないこと。動きに集中できる軽さと快適さが、何より
重要だと言います。「ジョン スメドレーのニットは、さらさらしていて、軽くて動き
やすいと感じました。試合のあとに着たら、気持ちも落ち着きそうです」と話します。
余計な意識を服に向けることなく、身体そのものに集中できる衣服は、気持ちに安定
をもたらします。
黄川田選手のこれからの目標は、強く愛される選手になること。「フィジカルの強さ
を武器に、躍動感のあるプレーで観客を沸かせるような選手になりたい。強くなりた
いという気持ちはもちろんですが、それ以上に、人として愛される選手でありたいと
思っています」
「コーチによく指導されるのは、身体の使い方と正しいフォーム。フォームの改善だけに 1 年をかけたこともありました。それくらい、身体をどう使うかは大事なんだと実感しています」
黄川田選手がテニスウェアに求めるのも、同じ視点です。肌に触れたときにさらっとしていて、プレーの邪魔にならないこと。動きに集中できる軽さと快適さが、何より重要だと言います。「ジョン スメドレーのニットは、さらさらしていて、軽くて動きやすいと感じました。試合のあとに着たら、気持ちも落ち着きそうです」と話します。余計な意識を服に向けることなく、身体そのものに集中できる衣服は、気持ちに安定をもたらします。
黄川田選手のこれからの目標は、強く愛される選手になること。「フィジカルの強さを武器に、躍動感のあるプレーで観客を沸かせるような選手になりたい。強くなりたいという気持ちはもちろんですが、それ以上に、人として愛される選手でありたいと思っています」
CREW NECK LACE CARDIGAN | ROXBURGH | ¥57,200
Bow Top and Pants are model's own
CREW NECK LACE CARDIGAN | ROXBURGH | ¥57,200
Bow Top and Pants are model's own
身体の動きに意識を向け、感覚に集中すること。それは競技に向き合う姿勢である
と同時に、私たちが日常で服を選ぶ基準にも通じています。かつてスポーツシーン
でも身につけられていた、伸縮性と柔軟性を備え、身体の動きを妨げないニットウ
ェア。日常着にとどまらず、アクティブな場面で取り入れてみるのも、ひとつの選
択肢かもしれません。ジョン スメドレーのニットは、“身体のための服である”
という原点を起点に、現代の身体感覚とともに、その使い方の可能性を広げ続けて
います。
身体の動きに意識を向け、感覚に集中すること。それは競技に向き合う姿勢であると同時に、私たちが日常で服を選ぶ基準にも通じています。かつてスポーツシーンでも身につけられていた、伸縮性と柔軟性を備え、身体の動きを妨げないニットウェア。日常着にとどまらず、アクティブな場面で取り入れてみるのも、ひとつの選択肢かもしれません。ジョン スメドレーのニットは、“身体のための服である”という原点を起点に、現代の身体感覚とともに、その使い方の可能性を広げ続けています。
Photography by Jun Yasui
Edit and Writing by Ayumi Taguchi (kontakt)
Photography by Jun Yasui
Edit and Writing by Ayumi Taguchi (kontakt)