About Britishness: Mod Style
モッズ、英国から生まれたスタイル
October 22nd,2026
JOURNAL
Notes on Knitwear:
Interview with Speciale
November 5th, 2026
シンプルで上質なニットウェア。そのあるべき姿を追い求め、ジョン
スメドレーは絶えず試行錯誤を重ねてきました。創業から約240年を
経た現代において、「良いニットウェア」、そして「良いものづくり」
とは何を指すのでしょうか。
そんな普遍的な問いをあらためて見つめ直すために、ジョン スメドレ
ー創業の地であるイギリスで、インディペンデントな活動を続けなが
ら、それぞれの表現方法を探り続けてきたクリエイターにお話を伺い
ます。
シンプルで上質なニットウェア。そのあるべき姿を追い求め、ジョン スメドレーは絶えず試行錯誤を重ねてきました。創業から約240年を経た現代において、「良いニットウェア」、そして「良いものづくり」とは何を指すのでしょうか。
そんな普遍的な問いをあらためて見つめ直すために、ジョン スメドレー創業の地であるイギリスで、インディペンデントな活動を続けながら、それぞれの表現方法を探り続けてきたクリエイターにお話を伺います。
ロンドン西部のノッティング・ヒル地区。ポートベロー・ロードと呼ばれる
全長約2kmの街路には、食材や日用品、アンティークを扱う店やマーケット
が軒を連ね、人々の往来は絶えることなく、一日を通して活気に満ちあふれ
ています。
そうした街の息遣いを感じられる場所に、フィレンツェをルーツに持つテー
ラー、Specialeはアトリエ兼店舗を構えています。
ハンドメイドかつオリジナルパターンから仕立てられるジャケットやシャツ
はもちろんのこと、ユニセックスで着用できる既製品の展開や、自然光を活
かした温かみのある内装など、過度な格式を感じさせない軽やかな空気が、
そこには漂います。
そうした佇まいを形づくっているのは、30代前半の二人の創業者、ジョージ
・マーシュさんとバート・ハミルトン・ステュバーさん。10年以上にわたり、
互いをよく知る友人でもあるお二人。ジョージさんがテーラリングを担当、
バートさんは店舗運営からビジュアル制作までを一手に担い、それぞれの専
門性を生かしながらSpecialeは形づくられています。
二人のテーラリングの原点をたどると、そこにはフィレンツェの存在があり
ます。店頭に並ぶ商品の多くが、フィレンツェをはじめイタリア各地でつく
られたものであるのも、そのためです。
「フィレンツェは僕たちにとって、とても大切な場所。だから、その土地で
生まれたものをロンドンのテーラーとして店に並べるのは、ごく自然なこと
でした」
そうしたフィレンツェのテーラリングと相性が良いとお二人が語るのが、ニ
ットウェアです。
ロンドン西部のノッティング・ヒル地区。ポートベロー・ロードと呼ばれる全長約2kmの街路には、食材や日用品、アンティークを扱う店やマーケットが軒を連ね、人々の往来は絶えることなく、一日を通して活気に満ちあふれています。
そうした街の息遣いを感じられる場所に、フィレンツェをルーツに持つテーラー、Specialeはアトリエ兼店舗を構えています。
ハンドメイドかつオリジナルパターンから仕立てられるジャケットやシャツはもちろんのこと、ユニセックスで着用できる既製品の展開や、自然光を活かした温かみのある内装など、過度な格式を感じさせない軽やかな空気が、そこには漂います。
そうした佇まいを形づくっているのは、30代前半の二人の創業者、ジョージ・マーシュさんとバート・ハミルトン・ステュバーさん。10年以上にわたり、互いをよく知る友人でもあるお二人。ジョージさんがテーラリングを担当、バートさんは店舗運営からビジュアル制作までを一手に担い、それぞれの専門性を生かしながらSpecialeは形づくられています。
二人のテーラリングの原点をたどると、そこにはフィレンツェの存在があります。店頭に並ぶ商品の多くが、フィレンツェをはじめイタリア各地でつくられたものであるのも、そのためです。
「フィレンツェは僕たちにとって、とても大切な場所。だから、その土地で生まれたものをロンドンのテーラーとして店に並べるのは、ごく自然なことでした」
そうしたフィレンツェのテーラリングと相性が良いとお二人が語るのが、ニットウェアです。
「心地よく、手触りがよく、日常のなかで自然と着続けられるようにつくる。
そうしたニットウェアのものづくりに対する考え方は、僕たちが目指すテー
ラリングとも通じるものがあるんです。だからこそ、ジョン スメドレーには
深い敬意を抱いています。長年にわたってブランドを守り続けてきたこと自
体が、その品質の確かさを物語っていると思います。あれほど軽やかなニッ
トをつくり続ける技術には、今もなお感銘を受けています」
そうした技術や文化への敬意を大切にしながら、お二人が育んできた
Specialeらしさは、ブランドの世界観を映し出すビジュアルにも色濃く表れ
ています。
友人や顧客をモデルに起用したSNSやウェブサイトの写真は、伝統的なテーラ
ーのイメージにとらわれることなく、温かみと親しみやすさを感じさせるもの
ばかりです。こうした表現は、どのような考えから生まれているのでしょうか。
「二人だけで独立したテーラリングの店を営んでいるからこそ、ビジネスのあら
ゆる面が自然とパーソナルになっているのだと思います。そもそも、ビスポー
クというもの自体が本質的にパーソナルな仕事です。完成までに長い時間をか
けるので、その過程でお客様との関係も深まっていきますしね」
洋服そのもののあり方も大切な要素の一つですが、やはりそのアイテムを着る
のは人です。ジョン スメドレーにおいても、品質やデザイン、クラフトマンシ
ップを大事にしながら、着る人がより心地よく、より長く愛用できるよう、一
着ごとに細やかな工夫を重ねています。一人ひとりに寄り添うパーソナルな視
点。その積み重ねこそが、良質なものづくりと、着る人との豊かな関係性を育
んでいくのでしょう。
「心地よく、手触りがよく、日常のなかで自然と着続けられるようにつくる。そうしたニットウェアのものづくりに対する考え方は、僕たちが目指すテーラリングとも通じるものがあるんです。だからこそ、ジョンスメドレーには深い敬意を抱いています。長年にわたってブランドを守り続けてきたこと自体が、その品質の確かさを物語っていると思います。あれほど軽やかなニットをつくり続ける技術には、今もなお感銘を受けています」
そうした技術や文化への敬意を大切にしながら、お二人が育んできたSpecialeらしさは、ブランドの世界観を映し出すビジュアルにも色濃く表れています。
友人や顧客をモデルに起用したSNSやウェブサイトの写真は、伝統的なテーラーのイメージにとらわれることなく、温かみと親しみやすさを感じさせるものばかりです。こうした表現は、どのような考えから生まれているのでしょうか。
「二人だけで独立したテーラリングの店を営んでいるからこそ、ビジネスのあらゆる面が自然とパーソナルになっているのだと思います。そもそも、ビスポークというもの自体が本質的にパーソナルな仕事です。完成までに長い時間をかけるので、その過程でお客様との関係も深まっていきますしね」
洋服そのもののあり方も大切な要素の一つですが、やはりそのアイテムを着るのは人です。ジョンスメドレーにおいても、品質やデザイン、クラフトマンシップを大事にしながら、着る人がより心地よく、より長く愛用できるよう、一着ごとに細やかな工夫を重ねています。 一人ひとりに寄り添うパーソナルな視点。その積み重ねこそが、良質なものづくりと、着る人との豊かな関係性を育んでいくのでしょう。
Profile:
George Marsh (ジョージ・マーシュ) and Bert Hamilton Stubber (バート・ハミルト
ン・ステュバー)2人の出会いは2014年のロンドン。その後フィレンツェをはじめ
としたイタリア各地でテーラリングを学び、2019年にSpecialeを設立。
Edit and Writing by Daisuke Kawamoto (kontakt)
Profile:
George Marsh (ジョージ・マーシュ) and Bert Hamilton Stubber (バート・ハミルトン・ステュバー) 2人の出会いは2014年のロンドン。その後フィレンツェをはじめとしたイタリア各地でテーラリングを学び、2019年にSpecialeを設立。
Edit and Writing by Daisuke Kawamoto (kontakt)