EXPLORING THE BOUNDARIES OF KNIT WEAR
ニットと皮膚の境界線
May 9th,2025
JOURNAL
LONG LASTING LUXURY
Interview with Chloe Cooper, Design Manager
December 28th,2022
上質なニットウエアを作るジョン スメドレーですが、実はそれほど多くの素材を扱って
いるわけではありません。2022 年秋冬コレクションを見渡すと、3
つの素材がよく見ら
れます。定番のエキストラファインウールを使用したメリノウール、コットンとメリノ
のいいとこ取りをしたアングロ インディアン ガーゼ、そして環境に優しいリサイクルカ
シミア &
メリノ。いたずらに種類を増やすことなく、なぜこれらの素材にこだわってい
るのでしょうか。デザインチームを統括しているクロエ・クーパーさんに聞きました。
上質なニットウエアを作るジョン スメドレーですが、実はそれほど多くの素材を扱っているわけではありません。2022 年秋冬コレクションを見渡すと、3 つの素材がよく見られます。定番のエキストラファインウールを使用したメリノウール、コットンとメリノのいいとこ取りをしたアングロ インディアン ガーゼ、そして環境に優しいリサイクルカシミア & メリノ。いたずらに種類を増やすことなく、なぜこれらの素材にこだわっているのでしょうか。デザインチームを統括しているクロエ・クーパーさんに聞きました。
「ジョン スメドレーで扱う素材は、毎シーズンで大きく異なることはありません。という
のも、1シーズンだけのために新繊維を導入することはないからです。私たちが作り手と
して目指すのは、一生着られるニット。つまり飽きがこないデイリーなもの。大事なのは
流行よりも質です。ブランドとして、扱う素材やゲージの種類をここまで絞っているのを
不思議に思う人もいるかと思います。しかし、自分たちが本当に得意とする部分だけに集
中しているからこそ、自ら “世界最高級のニットウェア” と標榜するほどのクオリティを
生み出すことができる。今では英国内だけでなく世界中に届けているので、それぞれの気
候にあった異なる選択肢を用意する必要があります」
「ジョン スメドレーで扱う素材は、毎シーズンで大きく異なることはありません。というのも、1シーズンだけのために新繊維を導入することはないからです。私たちが作り手として目指すのは、一生着られるニット。つまり飽きがこないデイリーなもの。大事なのは流行よりも質です。ブランドとして、扱う素材やゲージの種類をここまで絞っているのを不思議に思う人もいるかと思います。しかし、自分たちが本当に得意とする部分だけに集中しているからこそ、自ら“世界最高級のニットウェア” と標榜するほどのクオリティを生み出すことができる。今では英国内だけでなく世界中に届けているので、それぞれの気候にあった異なる選択肢を用意する必要があります」
「例えば、アングロ インディアン ガーゼは、度重なる研究の末に、やっと 2
シーズン前から導入
された新素材。メリノにコットンを混ぜることで、より幅広い気候に対応します。また、サステ
ナビリティは私たちにおいても重要なミッションです。リサイクルカシミア &
メリノウールは、
その名の通りメリノと再生カシミアをブレンドした素材です。ヴァージン
カシミアの糸を作る過
程で廃棄されていた毛を再利用しています。たとえ、すでにブランドのシグネチャーでもあるメ
リノウールでさえ、まだまだ改良の余地はあるはず……と思っているくらいですから」
Photography by Sophie Green
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「例えば、アングロ インディアン ガーゼは、度重なる研究の末に、やっと 2 シーズン前から導入された新素材。メリノにコットンを混ぜることで、より幅広い気候に対応します。また、サステナビリティは私たちにおいても重要なミッションです。リサイクルカシミア & メリノウールは、その名の通りメリノと再生カシミアをブレンドした素材です。ヴァージン カシミアの糸を作る過程で廃棄されていた毛を再利用しています。たとえ、すでにブランドのシグネチャーでもあるメリノウールでさえ、まだまだ改良の余地はあるはず……と思っているくらいですから」
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