photo_Takeshi Abe / hair & make_Miho Matsuda

ファッションをはじめとした各ジャンルの〈ジョン スメドレー〉愛用者を通じて、ブランドの魅力を伝えていく新企画「The World’s Finest」。いつの時代においても“最上級”な〈ジョン スメドレー〉への思いとともに、ご愛用者によるブランドとの関わり方を語ってい ただいています。
今回は、タレント／女優としてテレビで活躍される一方、ファッションブランドのディレクションも手がける 辺見えみりさんに、この秋冬シーズンに登場する〈JOHN SMEDLEY CLOTHING〉とコラボレーションしたコートについてお聞きしました。

“ 歳を重ねた今だからしっくりくる、居心地のいい真面目さ ”

― 〈ジョン スメドレー〉との出会いについて

20代の頃ですね。初めて買ったのはアンサンブル・ニットで、当時はAラインのスカートによく合わせていました。ハイゲージのスッキリとした見た目が、スカートと合わせるのにバランスがよくて。
でも上質なだけに、20代の私にはちょっと背伸びした価格でもあったので、よく着回しましたし、大事にしていましたね。最近は〈ジョン スメドレー〉に古着を合わせたりするのが好きです。

― 〈ジョン スメドレー〉の魅力について

着心地や色ですね。日本のアパレルが作れない色や質のよさ。それと230年以上続くブランドの伝統を守る真面目さ。
変化する楽しさももちろんありますが、今の私にはそういう真面目さが居心地いいと思えるんです。
私もブランドのディレクションをしていますが、時代に左右されないところはとても共感できますね。伝統のある〈ジョン スメドレー〉と比べるのはおこがましいですが（笑）。

40歳を過ぎて、似合うものと好きなものが変わってきますし、前は大人っぽくしようと思って敢えてシンプルなものを選んでいましたが、年齢的にシンプルなものの方が着心地がよくなってきて、しっくりくるようになりました。
だから〈ジョン スメドレー〉の洗練されたデザインが好きですが、今日着ているようなバックの着丈が少し長めにデザインされたニット(item : A4343) があるのも嬉しかったりします。
〈ジョン スメドレー〉はシンプルなスタイルを熟知しているから、こういうデザイン的な遊びも効かせられると思うんです。

― コラボレーションしたコートについて

〈ジョン スメドレー〉の世界観や格好よさを損なわず、私なりに女性らしさを感じるコートを作りたいと思いました。
スタッフの方とも話し合って、ざっくりと着られて、昔の女優さんの佇まいのような気品のある空気感を出せるコートを考えました。
デザインのイメージはすんなりと湧いてきて、伝統的なチェスターコートをアップデートしたイメージ通りのものができました。

生地の厚さや襟の角度などのディテールも、私なりに〈ジョン スメドレー〉らしさを意識した点ですね。
2色展開されますが、いずれも私の好きな色で、女性らしい柔らかな色味です。黒やネイビーは使いやすい色なのですが、濃い色だと、今回こだわった細部が上手く見せられないこともあって、敢えて外しました。

また、〈ジョン スメドレー〉はデザイン的にも品質的にも長く着られるのが特徴なので、クラシカルだけど古臭くならないコートということは常に考えていました。10年後も着られるように、50代になった私が着ている姿を想像できるかどうかも重要でしたね。
新しいコートは買い足しても、冬の定番として毎年登場するようなコートになってくれれば嬉しいですね。

11月14日（木）より、JOHN SMEDLEY二子玉川店及びオンラインショップにて限定発売予定。
ベルテッドなのでウエストマークで、シルエットでもモダンさと女性らしさを表現できます。

― ファッションで大切にしていること

女性らしさですね。でも年齢的に甘くし過ぎるのは違和感もあるので、辛口なアイテムをミックスしつつ、女性っぽいと思われるようなスタイルを心がけています。
あとはコンサバになり過ぎず、モードになり過ぎずといった具合に、いろんなスタイルをバランスよくミックスすることも大切にしています。

― 辺見さんにとって、今、最上な時間の過ごし方は？

好きなものに囲まれた部屋にいる時間ですね。
20代から積み上げてきた好きなものやお気に入りの家具のある空間で、映画を見たり、本を読んだり、コーヒーやワインを飲んだり。
夜は家でゆっくりすることが多いので、そういう時間に幸せを感じたりするんです。